リボ払い悲劇

リボ払い100万円の返済には何年かかる?【利息や早期完済のコツ】

リボ払い100万円残何年
クレカのリボ払い残高があと少しで100万円になりそう…

毎月返済はしているんだけど、リボ払いがやめられなくて残高が増えていくんだよな。

もし、100万円になったら、返済に何年かかるのだろうか?

早く、返済するコツなんてあるのかな?

僕もクレカのリボ払いで約100万円の残高になったことがあります。

シミュレーションしてみると途方もない期間がかかることが分かってショックでした。

100万円の残高になったら、すぐに返済は難しいです。

そこで、この記事では「リボ払い残高が100万円になったときの返済期間と手数料(利息)」を解説します。

6つクレジットカードで、返済期間と手数料をシミュレーションしてみました。

オクムラ
オクムラ
早く返済するコツも紹介していますよ。参考にしてくださいね。

オクムラって誰?

クレカのリボ払いで、100万円の借金を作り地獄をみた経験を持つ。

「リボ払いで困る人を増やしたくない」と思い、リボ払いの盲点やワナをブログで発信している。ブログのアクセス数は月間1万pv以上。

リボ払いも借金減額診断の対象だと知って、恐る恐る試したことも…

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※当ブログは「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」の協力で運営をしています。

リボ払い利用残高100万円の返済が長期化する理由

後ほどシミュレーションをしますが、リボ払いで利用残高が100万円にもなれば、完済するまで、10年近くかかることも…返済が長期化してしまう理由を3つ解説します。

①手数料(利息)が高い

クレジットカードのショッピングリボ払いの手数料率は、実質年率で15~18%あります。

だから、手数料の支払いが多く、残高(元金)が減りづらいです。

例えば、毎月2万円支払いをしていても、そのうちの半分は手数料というケースも珍しくありません。

ちなみに、「手数料」や「手数料率」は、借り入れやローンでいうところの「利息」や「金利」にあたる言葉です。

  • 手数料=利息
  • 手数料率=金利

と考えても大丈夫です。

あと、「実質」というのは、諸経費などを加えた実質上の年率という意味です。

リボ払いとローン金利の比較

リボ払いの手数料率と銀行で利用できるローン金利を比べた表はこちら。

リボ払い手数料率銀行のローン※
実質年率15%~18%住宅ローン年2.475~3.590%
※条件により異なる
マイカーローン年4.475%
教育ローン年2.975~3.475%
※条件により異なる

※出典:三井住友銀行ローン金利(2023年 5月1日現在) 

ローンは利用目的が決まっていますが、年率で4%以下です。

オクムラ
オクムラ
対して、リボ払いは15%以上あり、リボ払いの手数料率がいかに高いか分かると思います。

毎月の支払いを少額で済ませられる

クレジットカード会社は、リボ払いの支払コースをいくつか用意しています。

毎月の支払額が少額で済みコースもあり、リボ払い残高100万円でも、安く済ませようと思えば、毎月の支払いはこれくらいで済みます。

クレジットカード名リボ支払コース毎月の支払金額
三井住友カード(一般)※1元金定額コース5,000円+手数料
楽天カード※2残高スライド定額方式19,000円+手数料
PayPayカード※3残高スライド方式10,000円+手数料
イオンカード※4Sコース15,000円+手数料
エポスカード※52万円コース20,000円(手数料込)
au PAYカード※6定額方式Aコース20,000円(手数料込)
セゾンカード※7長期コース40,000円(手数料込)

クレジットカードによって、手数料別や込になっているのは、元金定額と元利定額で、仕組みが違うためです。後ほど詳しく説明します。

表を見ても分かるように、100万円の利用残高になっても、2万円前後の支払いで済ませられます。

オクムラ
オクムラ
普通に働いている人であれば、支払いに困る金額ではないですよね。ただし、金額が少ないから、支払い期間はなかり長くなります。

借金をしている意識がないから繰り返し使ってしまう

リボ払いスマホで利用しやすい

リボ払いの手続きは、スマホやネットで簡単にできてしまいます。

リボ払いをするのに、審査もないから利用枠いっぱいまで誰にも止められるずにできてしまいます。

クレジットカード会社からお金を借りていることと変わりないのですが、借金をしている意識もありません。

だから、返済の途中でも利用枠があれば、繰り返し使ってしまうのです。100万円から残高が少し減っても、再びリボ払いを使ってしまえば、再び100万円の残高へ

オクムラ
オクムラ
この繰り返しで、100万円の残高がなかなか減らずに、返済はいつまでたっても終わらないんですよね。

リボ払い100万円を返済するまで何年かかる?利息(手数料)も分かる

リボ残高100万円を完済するまでの期間や手数料(利息)をカード会社ごとに、シミュレーションしました。

リボ払いのシミュレーションは、

カード会社のシミュレーション
  • 三井住友カード
  • 楽天カード
  • エポスカード
  • セゾンカード
ローン計算ドットコム
  • PayPayカード
  • au PAYカード

を使用しています。

このシミュレーションは、「何も対策しない」「少ない支払い設定のまま」だと負担が大きくなることをお伝えするために行っています。

「支払い設定を増やしたり」、「繰り上げ返済をしたり」対策することで、シミュレーションよりも期間を短くし、手数料を抑えることも可能です。

シミュレーションは、簡易的な試算です。実際の返済額とは異なる可能性があるため、参考程度に考えていただければと思います。

最初にリボ払いの返済方式をチェックしよう|期間や手数料に差がある

クレジットカードのショッピングリボ払いの返済方式は主に2種類あります。

  • 元金定額…毎月の支払額とは、別に手数料を払う
  • 元利定額…毎月の支払額に、手数料が含まれている

返済方式により、元金(リボ残高)の減り方が違うので、あなたのクレジットカードの返済方式をチェックしてください。それぞれを簡単に説明します。

ちなみに、毎月の支払額と手数料を合わせた金額を「弁済金(べんさいきん)」とクレジットカード会社では呼んでいます。

これ以降は、「弁済金」ということばも使って説明していきます。

元金定額

元金定額は、毎月一定額の元金と手数料を支払っていく仕組みです。

元利定額は、一定の元金(リボ残高)が毎月減っていくのがメリットです。

例えば、毎月の支払額を5,000円に設定しておけば、毎月5,000円ずつ元金(リボ残高)が減っていきます。

ただし、リボ残高が増えると手数料も増えるため、下のイメージのようにリボ払いでも弁済金が一定ではありません。

リボ払いの残高が一気に増えると、手数料も一気に増え、弁済金が大きくなるため要注意です。

元利定額

元利定額は、毎月の支払額の中に元金と手数料が含まれている支払い方式です。

毎月の支払額は、一定で管理しやすいのがメリットです。

デメリットは、リボ残高が増えれば、弁済金に対して手数料の割合が多くなり、元金がなかなか減っていかないことです。

元利定額では、「支払いをしても元金がなかなか減らない」と感じる時期があります。

残高スライドとは?

残高スライドは、リボ残高に応じて、毎月の支払額が変わることです。

例えば、毎月5,000円の支払い設定をしていても、残高が10万円を超えたら、自動的に10,000円の支払い設定になります。

元金定額でも元利定額でも、残高スライドを組み合わせた返済方式になっているクレジットカードも多いです。

オクムラ
オクムラ
残高スライドかどうかもクレジットカード会社の返済方式を確認すると分かりますよ。

リボ払い100万円をシミュレーション【元金定額の場合】

元金定額は、次のクレジットカードを使ってシミュレーションしました。

  • 三井住友カード
  • 楽天カード
  • PayPayカード

三井住友カード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
元金定額コース
5,000円
200ヶ月
(16年8ヶ月)
1,256,141円2,256,141円
元金定額コース 10,000円100ヶ月
(8年4ヶ月)
631,191円1,631,191円

※手数料は実質年率:15.0%

三井住友カードの一般カードは、5,000円の支払い設定も可能なので、極端な例ですがこのような数値になりました。

楽天カード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
3,000円コース152ヶ月
(12年8ヶ月)
610,260円1,610,260円
10,000円コース86ヶ月
(7年2か月)
483,155円1,483,155円

※手数料は実質年率:15.0%

楽天カードは、残高スライドがあります。ちなみに、3,000円コースで、残高100万円になったときの支払金額は、

  • 元金:19,000円
  • 手数料:12,500円
  • 合計:31,500円

です。元金部分が3,000円から19,000円まで増えています。

PayPayカード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
10,000円コース100ヶ月
(8年4ヶ月)
757,500円1,757,500円

※手数料は実質年率:18.0%

PayPayカードも、残高スライド方式を採用しています。とは言え、残高が20万円を超えて100万円になっても、支払い元金は10,000円で設定可能です。

そのため、10,000円の支払設定のまま、支払い続けると表のような結果になるでしょう。

リボ払い100万円をシミュレーション【元利定額の場合】

元利定額は、次のクレジットカードを使ってシミュレーションしました。

  • エポスカードカード
  • au PAYカード
  • セゾンカード

エポスカード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
2万円コース79ヶ月
(6年7ヶ月)
579,485円1,579,485円
4万円コース31ヶ月
(3年7ヶ月)
206,772円1,206,772円

※手数料は実質年率:15.0%

エポスカードは5千円コースがありますが、100円のリボ利用では設定できません。設定できるのは、2万円コースからです。

au PAYカード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
定額方式Aコース128ヶ月
(10年8ケ月)
761,857円1,761,857円
定額方式Bコース55ヶ月
(4年7ケ月
338,853円1,338,853円

※手数料は実質年率:15.0%

au PAYカードの定額方式Aコース・Bコースともに残高スライドになっています。

締め切り時点のリボ残高AコースBコース
50万円以下1万円2万円
50万円超100万円以下2万円3万円

このような設定金額になります。

Aコースの場合、残高が50万円以下になると1万円の支払いで済むようになりますが、設定金額2万円よりも支払期間は伸びます。そのため、10年以上の年月がかかる試算になりました。

セゾンカード

コース支払期間手数料(利息)支払総額
標準コース33回
(2年9ケ月)
123,927円1,123,927円
長期コース100回
(8年4ヶ月)
375,778円1,375,778円

※手数料は実質年率:15.0%

セゾンカードの標準コースと長期コースには、残高スライドが採用されています。

ちなみに、標準コースは比較的早く返済が終わりますが、1回目の支払金額は10万円(内手数料9,863円)とかなりの額です。

そして、2回目95,000円、3回目85,000円と続いていきます。

【まとめ】リボ残高が100万円になったときの返済期間と利手数料

6つのクレジットカードのシミュレーションをしてきました。

各クレジットカードとも、設定金額や返済方式など条件が違うため、単純に比較はできません。

でも、リボ利用残高が100万円にもなると、

  • 返済期間:8年から10年
  • 手数料:60万円~70万円

これくらはかかってしまう印象ですね。

リボ払い100万円を早く返済する方法

コツコツと返すとはいっても、8年~10年というのは、あまりにも長いです。どうすれば、返済期間を短くできるのでしょうか?すぐにできる対策を5つ紹介します。

対策①:これ以上リボ払いを使わないと決める【一番大事】

まず、大切なのがリボ払いを使わないと決めることです。

残高が100万円もあるのに、さらにリボを払いを使っていたら、いつまでたっても手数料を払い続けなけらばなりません。

使い慣れてきたリボ払いをすぐにやめるのは難しいとは思います。

オクムラ
オクムラ
でも、これ以上リボ残高が増えたら、本当に返済が大変です。

対策②リボ払いの特徴を確認する

リボ払いには次のような特徴があります。

  • 毎月返済する金額を増やす、残高をまとめて返済する
    支払期間は短くなる
    利息の総額は減る
  • 毎月返済する金額が少ない、残高があるのにまたリボ払いにしてしまう
    支払いが長期化する
    利息の総額は非常に大きな金額になる
  • 支払い方式(元利定額や元金定額)や手数料によってリボ払いの利息の総額が異なる

このような特徴を知って、対策を立てていきましょう。

対策③:毎月の支払い額を上げる

できるだけ設定金額を上げて、早く返済できるようにしてください。

毎月の支払金額を最低金額に設定していたら、シミュレーションのようになります。

例えば、三井住友カードで元金定額コース1万円を2万円にすることで、このようになります。

コース支払期間手数料(利息)支払総額
元金定額コース 10,000円100ヶ月
(8年4ヶ月)
631,191円1,631,191円
元金定額コース 20,000円50ヶ月
(4年2ヶ月)
318,719円1,318,719円

※参考値です。

支払期間や手数料は半分になります。

ちなみに、僕は徹底した節約によって元金を減らし続けた結果、2年3ヶ月でリボ残高をゼロにすることができました。行ったのは次のようなことです。

  1. 生活費の見直し
  2. 生命保険の解約
  3. 交際費をカット
  4. 銀行から下ろすのは最小の金額だけ

具体的な方法は

≫リボ払いで地獄に落ちて脱出した【体験談】完済するコツも紹介

を読んでいただければ。

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対策④:繰り上げ返済をする

臨時収入やボーナスがあったときは、少しでもいいので繰り上げ返済を検討しましょう。

繰り上げ返済した金額は、すべてリボ残高の返済に充てられるので、残高をまとめて減らせます。

対策⑤:借り換えで金利を安くできるか調べる

クレジットカードのショッピングリボ払いの手数料率は、15%~18%あります。

そこで、金利が安いカードローンに借り換えできないか調べてみてください。

例えば、

ローン会社金利(実質年率)
楽天銀行スーパーローン14.5%※10万円以上100万円未満
アイフル3.0%~18.0%
レイク4.5%~18.0%
dスマホローン3.9%~17.9%
三井住友銀行 カードローン1.5%~14.5%

このような金利なので、借り換えで安くなる可能性もあるでしょう。

ただし、カードローンには次の注意点があります。

  • 審査があり誰もが借りれるわけではない
  • 金利もリボ払いの手数料率とほとんど変わらない値になる可能性がある
  • 初めての場合はほぼ上限金利になる

低い金利で借りられることができれば、クレジットカードのリボ払いの手数料をグッと抑えられます。

リボ残高100万円は計画的な返済が大切

正直、リボ残高が100万円になったら、早めに対策をしないといけないです。そのうち、なんとかなるだろうと思っていると、かなりの手数料を払うことになります。

それに、10年近くもリボ払いを支払続けるのは、精神的にも嫌じゃないですか?なので、毎月の支払金額を上げたり、繰り上げ返済できないかを検討してみてください。

オクムラ
オクムラ
一度使ったリボ払いからは逃れることはできないので…ホントにがんばって返済するしかないんですよね。

ちなみに、僕はリボ残高が100万円になったとき、一人で考えるのがつらくて、借金の減額診断を試したことがあります。リボ払いでも減額できると知れてよかったです。

減額診断の詳しい内容はこちらで読めますよ。

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【悲報】リボ払いで払っていたのに突然一括請求されてしまった

リボ払いで払っていても、クレジットカード会社から一括請求されることがあります。

というのは、リボ払いの利用枠を超えてしまうと、超えた分は1回払いでの支払いになるからです。

あなたのカードの利用枠はこんな感じになっていませんでしたか?

実は、僕が工場で働いていたときの仲間だったDさんは、リボ払いの利用枠を超えてしまって、23万円の一括請求が来ました。

すでに、消費者金融からもお金を借りて、リボ払いを返済していたため、これ以上お金を借りられませんでした。

困り果てたDさんは…

続きは【リボ払いを救済制度で減額した体験談】で

【ご注意】 当記事では細心の注意を払って情報を提供しておりますが、一部誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。 当方ではそうした誤りなどについて一切責任を負いかねますので、十分ご理解ご承諾の上、ご自身の判断と責任でご利用下さい。