カード会社のリボ払い解説

まるごとフラットリボとは?【デメリットやキャンペーンに注意】

まるごとフラットリボデメリット
PayPayカードの「まるごとフラットリボ」って何だろう?利用方法やデメリットが気になるんだよね。

「5,000円相当のPayPayボーナスプレゼント」新規登録キャンペーンも知りたいな。

PayPayカードは、まるごとフラットリボの新規登録キャンペーンを行っており、まるごとフラットリボの登録に積極的な印象がありますよね?

また、便利なサービスとしてまるごとフラットリボをおすすめしていますが、いったいどんなサービスなのでしょうか?

オクムラ
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リボ払いを研究しているオクムラが仕組みやデメリット、キャンペーンの注意点をまとめました。ぜひとも、参考にしてください。

オクムラって誰?

クレカのリボ払いで、100万円の借金を作り地獄をみた経験を持つ。

「リボ払いで困る人を増やしたくない」と思い、リボ払いの盲点やワナをブログで発信している。ブログのアクセス数は月間1万pv以上。

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※当ブログは「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」の協力で運営をしています。

「まるごとフラットリボ」とはPayPayカードの自動リボ払いのこと

まるごとフラットリボとは、いわゆる「自動リボ払いサービス」のことです。

PayPayカード独自名称なので、初めて聞いたときは「新たなサービスが始まった?」と思うかもしれません。

ちなみに、PayPayカードのあとからリボ払いは、「これだけスキップリボ」と呼ばれています。

ここで、まるごとフラットリボの利用方法や仕組みを詳しく解説します。

まるごとフラットリボの利用は登録してから

まるごとフラットリボを利用するには、登録が必要です。

  • PayPayカードを申し込みするときに一緒に登録する
  • カードが届いた後で、会員サイトで登録する

登録には、この2つの方法があります。

登録が済むと、1回払いで買い物をしても後から、自動的にリボ払いへと変更されます。

毎月の支払い額【金額設定】や最低金額

リボ払いを利用するときは、自分で毎月の支払い額(支払い元金)を決められます。

PayPayカードのリボ払いは、毎月3,000円から1,000円単位で、金額設定が可能です。

ただし、実際の支払い額は、支払い元金+手数料です。

ちなみに、最低の支払い額は、利用残高が20万円以下の場合、「3,000円+手数料」で済ませられます。

オクムラ
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支払い額の変更は、PayPayカード会員サイトで行えますよ。

手数料の計算方法

PayPayカードではリボ払いの手数料率は、年率18.0%です。他のクレジットカードでは、15%前後が多いので、PayPayカードは高めの設定です。

1ヶ月あたりの手数料の計算方法は、このように行われます。

利用残高×18%÷365日×30日

18%を365日で割って、30日をかけているのは、1ヶ月あたりの利率にするためです。31日の月は、31日をかけます。

例えば、利用残高が10万円の場合、

10万円×18%÷365×30日≒1479円

です。

オクムラ
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実際は、PayPayカード側で計算してくれるので、自分で計算する必要はないですよ。「こんな感じ手数料が決まるんだ」と思っていただけるだけでOKです。

まるごとフラットリボの7つのデメリット

まるごとフラットリボは、「毎月の支払いが一定になる」「家計を管理しやすい」などメリットもあります。

ただ、デメリットもあることを知って、まるごとフラットリボを利用するかしないかを決めてください。

①支払い方法がすべてリボ払いになってしまう

まるごとフラットリボは、「一回払い」と言って買い物で利用しても自動的にリボ払いになる仕組みになっています。

いわゆる「自動リボ」というものです。自動リボは多くのカード会社が取り入れているため、珍しくはありません。

自動リボで気を付けたいのは、「カードを使い過ぎたな」と思った月でも、翌月の支払いが毎月変わらないことです。

一見便利なようですが、見えないところでリボ残高が増えていきます。気付いたときには何十万という額になっている場合もあります。

オクムラ
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それから、自動的にリボ払いに変更された利用分は、元に戻すことはできないので気をつけてくださいね。

②サービス名を聞いただけでは「自動リボ払い」だと分からない

まるごとフラットリボは、PayPayカード独自の名称です。

「リボ」という言葉は入っていますが、十分に説明を読まないと「自動リボ払い」だと気付きづらいです。

そのため、「新しいサービスかも?」と勘違いしてしまって、まるごとフラットリボに登録してしまう可能性があります。

※PayPayカードのように、自動リボサービスに独自の名称をつけているクレジットカードを知りたいときは、カード会社の独自のリボ払いの呼び方や別名を一覧にしてみたをチェックしてください。

リボ払い別名名称一覧
カード会社の独自のリボ払いの呼び方や別名を一覧にしてみた独自の名称や別名が付いているリボ払いを一覧にしました。知らないまま自動リボ払いになっていかを確かめるリストも参考にしてください。...

③まるごとフラットリボの手数料は安くない

ショッピングリボ払いの手数料は実質年率15%が多いですが、まるごとフラットリボは実質年率18%あります。15%だって安くないのに、それ以上です。

たしかに、PayPayカードの利用額が小さければ、大きな負担にはならないでしょう。でも、まるごとフラットリボに登録し支払いが楽だからと、無計画に利用すると、手数料の支払いがきつくなります。

リボ残高1回あたりの手数料
10万円1,500円
30万円4,500円
50万円7,500円

※手数料は実質年率18%。参考値です。

こんな感じで、利用額(リボ残高)が大きくなればなるほど手数料の負担は増えていきます。

まるごとフラットリボに登録しているときは、リボ残高を確認しながら、PayPayカードを使うようにしましょう。

④まるごとフラットリボを解除しても残高に対して手数料がかかる

まるごとフラットリボを解除する前のリボ利用残高に対しては、手数料が発生し続けます。

まるごとフラットリボ解除後も手数料がかかるイメージ
つまり、まるごとフラットリボを解除したあとも、リボ利用残高があれば手数料の支払いは続きます。

手数料をできるだけ払わないようにするには、残高をまとめて支払ったり、一部を繰り上げ返済したりすることも検討しましょう。

⑤設定した支払い金額以下の利用でも手数料がかかる

クレジットカードによっては、自動リボ払いに登録しても、

  1. 設定金額(支払い元金)を高くして、
  2. その金額以下の利用にすれば、
  3. 手数料がかからない

という特徴をもったクレジットカードもあります。

このようなクレジットカードのリボ払いは、初回手数料は無料で、2回目から手数料が発生する仕組みです。

でも、PayPayカードのリボ払いは、このような特徴はありません。

PayPayカードでは、初回利用分から手数料が発生する仕組みになっています。

例えば、まるごとフラットリボに登録し、毎月の支払い元金を10,000円で設定している方がいるとします。

ある月には、PayPayカードの利用が少なく、8,000円で済みました。

こんな場合でも、8,000円に対して手数料が発生してしまいます。

オクムラ
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PayPayカードのリボ払いは、設定金額以下の利用でも、手数料がかかることを忘れないでくださいね。

⑥3,000円からの支払いで返済が長期化しやすい

PayPayカードの毎月の支払い元金は、3,000円から設定可能です。

支払いが安くなって良いことのようですが、設定金額が低ければ、支払いは長期化します。

具体的に、20万円の残高で、設定金額3,000円と10,000円で比較してみます。

設定金額
(支払い元金)
支払い回数手数料支払い総額
3,000円67ヶ月
(5年7ケ月)
101,505円301,505円
10,000円20ヶ月
(1年8ヶ月)
31,500円231,500円

※手数料は実質年率18%。参考値です。

このように、支払い回数や手数料に大きな違いがあることが分かりますね。

リボ払いの返済を長期化させないコツは、残高が増えたら毎月の支払い額を上げることです。

オクムラ
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低いままにしておくと、なかなかリボ払いが終わらないんですよね。

⑦残高スライドで支払い元金が上がる

PayPayカードのリボ払いは、残高スライドが採用されているため、リボ払い利用残高に応じて、支払い元金が変わります。

例えば、こんな感じです。

リボ利用残高支払い元金
20万円以下3,000円~10,000円
20万円超~50万円以下10,000円~20,000円
50万円超~100万円以下10,000円~30,000円
100万円超10,000円~60,000円

仮に、支払い元金の設定3,000円でも、リボ利用残高が20万を超えてしまうと、

1万円(支払い元金)+手数料

になってしまいます。

いつもと同じくらいだろうと思っていると、残高不足でPayPayカードの支払いができない恐れがあるので気をつけてください。

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まるごとフラットリボキャンペーンで注意すべきこと

PayPayカードでは、まるごとフラットリボ新規登録キャンペーン(2022年6月1日~終了日未定)を行っています。

特典は、5,000円相当のPayPayボーナスプレゼント。条件はこんな感じです。

  1. キャンペーンにエントリーする
  2. まるごとフラットリボに新規登録する
  3. 登録後翌月末までにPayPayカード、PayPayあと払いを3回利用する

魅力的なキャンペーンですが、気をつけて欲しいポイントがあります。

まるごとフラットリボに登録するときの案内が説明不足

PayPayカードの会員サイトを見てて思ったのですが、まるごとフラットリボに登録するとき、手数料は何パーセントあると具体的な数値で説明されていません。

「ご注意」という項目に

※リボ払いをご利用いただくと、リボ払いの手数料(包括信用購入あつせんの手数料)がかかります。初回ご請求より手数料が発生します。

出典:PayPayカード会員サイト

と案内があるだけです。次の確認画面でも出てきません。

会員サイトからまるごとフラットリボへ登録する流れでは、手数料率を確認せずに登録してしまいそうになります。

ちなみに、手数料の案内はPayPayカード公式サイトメニュー「ご利用について」のリボ払いところにありました。

オクムラ
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あとは、キャンペーンの注意事項にありました。キャンペーンページをすみずみまで読まないと確認できないんですよね。

手数料を最小限にする

PayPayカードでは手数料が実質年率18%かかります。

PayPayボーナスをできるだけ多く受け取るためには、手数料を最小限に抑える工夫が必要です。

PayPayボーナス以上に手数料がかかってしまっては、キャンペーンを利用する意味がありませんよね?

リボ払い設定後に3回以上の利用が条件ですが、最低いくら利用という決まりはありません。

だから、低額な買い物を3回して、手数料を抑え、条件達成を目指すのも一つの方法です。

特典付与までまるごとフラットリボを解除できない

条件を満たしてもPayPayボーナス5,000円分がもらえるまでに時間がかかります。特典が付与される時期は、まるごとフラットリボに登録してから3か月後の末ごろです。

例えば、2023年3月に登録をしたら、2023年6月末が5,000円相当のPayPayボーナスをもらえるタイミングです。

最大で4ヶ月間くらいは、自動リボ払いを続けなければなりません。解除してしまえば特典を受け取る権利を失ってしまいます。

キャンペーンの特典を得る目的のためにまるごとフラットリボに登録したとしても、解除を忘れてしまうこともあります。

怖いのはまるごとフラットリボに登録したことしたことさえ忘れてしまって、長期間自動リボ払い設定になっていることです。

知らないまま勝手にリボ払いになっていた」というカードの口コミがあります。実はキャンペーンに登録するときに設定した可能性が高いです。

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よくある質問

まるごとフラットリボを解除したらどうなりますか?

解除後は、1回払いや分割払い、ボーナス払いで支払いができるようになります。

ただし、キャンペーンで登録した場合、早めに解除してしまうと特典の対象外になってしまうので、気をつけてください。ちなみに、特典を受け取るまで約4ケ月かかります。

まるごとフラットリボの解除方法を教えてください。

PayPayカードの会員サイトから行えます。

  1. 管理メニューからリボ管理へ
  2. まるごとフラットリボをタップ
  3. 確認画面へ進むへ
  4. 「まるごとフラットリボの登録を解除する」の表示を確認
  5. 「申し込む」へ
  6. 解除完了

このような流れで行えます。

まるごとフラットリボキャンペーンを攻略するには?

5,000ポイントを最大限獲得するには、リボ手数料をできるだけ安くすることです。

まるごとフラットリボに登録後、3回利用が条件の一つですが、「いくら以上」という決まりはありません。

そこで、100円程度の買い物を3回に分けて利用すれば、手数料をほぼかけずに、5,000ポイント獲得できます。あとは、PayPayカードを使わずに、特典の付与を待つだけです。

※条件が変わる可能性もあるので、最新の情報を確認してください。

まとめ

PayPayカードの積極的なキャンペーンもありまるごとフラットリボの存在を知った方も多いのではないでしょうか。

2023年4月時点でも、新規登録キャンペーンを行っており、今後も「まるごとフラットリボ」の積極的な案内は続いていくと思います。

もし、利用するときは手数料や支払金額をよく確認して、残高が増えすぎて困らないようにしてください。

また、キャンペーン目的でまるごとフラットリボに登録した方は、特典をもらったあと解除するのことを忘れないでください。

オクムラ
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ところで、「借金減額診断」って聞いたことありませんか?実は、クレカのリボ払いも対象なんです。

「気になるけど怪しい」と思っている人も多いんですよね。

良かったら『僕が体験した【借金減額診断】の流れや相談内容を解説|本当に無料だった?』を参考にしてください。

読んだあとで、「やるか?やらないか?」を決めるものありかと思います。

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【悲報】リボ払いで払っていたのに突然一括請求されてしまった

リボ払いで払っていても、クレジットカード会社から一括請求されることがあります。

というのは、リボ払いの利用枠を超えてしまうと、超えた分は1回払いでの支払いになるからです。

あなたのカードの利用枠はこんな感じになっていませんでしたか?

実は、僕が工場で働いていたときの仲間だったDさんは、リボ払いの利用枠を超えてしまって、23万円の一括請求が来ました。

すでに、消費者金融からもお金を借りて、リボ払いを返済していたため、これ以上お金を借りられませんでした。

困り果てたDさんは…

続きは【リボ払いを救済制度で減額した体験談】で

【ご注意】 当記事では細心の注意を払って情報を提供しておりますが、一部誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。 当方ではそうした誤りなどについて一切責任を負いかねますので、十分ご理解ご承諾の上、ご自身の判断と責任でご利用下さい。