PayPayカード(ペイペイカード)は2021年12月から発行開始されたクレジットカードです。Yahoo!カードを使っていた人は今後はPayPayカードに切り替わっていきます。
新規発行や切り替わりが行われるなかで気になるのがリボ払いです。勝手にリボ払いになるようなことがあったら不安ですよね?今回はPayPayカードが勝手にリボ払いになるのかついて探っていきます。
目次
PayPayカードは勝手にリボ払いになるのか?
SNSでPayPayカードのリボ払いについて調べてみると気になる口コミをいくつか見つけました。
Twitterに投稿されたPayPayカードの口コミ
PayPayカード家電量販店で今作ったら1万PayPayポイント貰えるからと言われて作って金額は関係ないから3回目使ってくださいと言われたから支払いに使ったら一回払いにしたはずなの最初の設定がリボ払いになってて手数料が発生してる酷い会社だわ速攻 1回払いに変更したわ
— レブロス (@Revros_D) April 24, 2022
来月一括にしたつもりのカード処理がリボとかになってて絶望w変更したけど出来てんのかなこれ
PayPayカード分かりにくすぎ— まろんるーぷ😶🌫️ (@maro_stones) April 22, 2022
PAYPAYカード明細みても全くわからん。なんで最初から全部リボ払いになってんの?設定した覚えも契約した覚えもないぞ。。。むぅ。#PAYPAYカード
— こだいらけんじ(羽音) (@HanonKenji) April 10, 2022
このように「最初の設定がリボ払いになっていた」「一括にしたつもりがリボ払いに」「なんで最初からリボ払いに」など、気づかないうちに支払い方法がリボ払いになっていたようです。
PayPayカードの利用規約を読むと「勝手にリボ払いにならない」ことが分かる
SNSを確認すると「勝手にリボ払いになっていた」とも言えそうです。しかし、リボ払いは一括払いと違って手数料も発生するし、カード会員(契約者)の同意なくリボ払いになることはあるのでしょうか?
第35条(カードショッピングの支払方法)
5.本会員は、当社所定の方法により国内外の加盟店で1回払として利用された売上情報を当社に到着した時点でリボルビング払に変更して本会員に請求するサービス(当社所定のサービス名を付すものとする)に申し込むことができるものとし、当社が適当と認めた場合には、当該サービスを利用できるものとします。
出典:PayPayカード
規約を確認すると
- カード会員がリボ払いを申し込む
- PayPayカード側がリボ払いを認める
- 支払い方法がリボ払いに変更される
と読み取ることができます。つまり、規約により「あなたがリボ払いに申し込みをしたからPayPayカード側でリボ払いに変更した」と考えられます。

PayPayカードがリボ払いになると要因は?
PayPayカードの規約上では勝手にリボ払いにならないことが分かっても、納得いかないことがあるでしょう。実は、次のような理由で知らず知らずリボ払いに申し込みをしている可能性があります。
- キャンペーンで自動リボ払いを選択した
- リボ払いの案内に従ってしまった
それぞれを詳しく説明します。
キャンペーンで自動リボ払いを選択してしまった
リボ払いになる大きな要因として考えられるのが「自動リボ払いへの新規登録キャンペーン」です。
PayPayカードではまるごとフラットリボにすることで「5,000円相当」のPayPayポイントをプレゼントなどで積極的に登録を促しています。
支払い方法の設定で「まるごとフラットリボ」にしてしまうと、一括払いのつもりでも自動的にリボ払いになってしまいます。

≫まるごとフラットリボキャンペーンの仕組みやデメリットを解説!
リボ払いの案内に従ってしまった
PayPayカードではメールでリボ払いに変更しませんかと言った案内を送ってきます。
PayPayカードがリボ払いの提案をまるで義務のように「締め切り期限のご案内」と題してメールしてきたw
ユーザーに誤認させる案内してるし、消費者庁か国民生活センターに問い合わせるべきかな?
LINEといいPayPayといい、ソフトバンクグループってやっぱゴミだわ😅 pic.twitter.com/H30GUtZuwW— 情弱ちゃん│アプリ発掘Vtuber (@no_jojaku) April 20, 2022
「これだけスキップリボ」と言って、支払い金額の全てまた一部をスキップできるので便利そうに思えますが、実はリボ払いへの変更を促しているのです。
キャンペーンやメールの案内により、あなたが意図しなくてもリボ払いに変更する機会はあります。魅力的でメリットがあるように感じるので使ってみるかと思う人も多いです。
PayPayカードが自動リボ払いになっていないか確認するには?
PayPayカードが自動リボ払い(まるごとフラットリボ)になっていないかを確認するには、PayPayカード会員メニューの「管理」から行えます。
もし、まるごとフラットリボに設定されている場合は、「フラットリボの登録を解除する」を選択して解除の申し込みをしましょう。

PayPayカードのリボ払いの手数料と仕組み
PayPayカードに限らずリボ払いには手数料がかかります。また、PayPayカードのリボ払いの仕組みついても解説します。
手数料
PayPayカードのリボ払いの手数料は年率18%です。他のクレジットカードでは15%が多いので高めの設定になっています。
例えば、リボ残高が5万円あれば1ヶ月あたりの手数料は750円です。計算方法は次の通りです。
リボ残高5万円×18%÷12=750円
12で割っているのは1ヶ月あたりにするためです。なので、1ヶ月間の手数料は1.5%と考えることもできます。

一回あたりの支払い額
PayPayカードでは最低の支払い額(弁済金)を3,000円(リボ残高が20万円以下の場合)で設定可能です。弁済金の額は変更可能です。
もし、1回あたりの支払い額を5,000円した場合は次のようなイメージとなります。

専門的な言い方をするとPayPayカードの支払い方法は「元金定額」と呼びます。リボ残高が少なくなれば手数料の支払いも少なくなるのが特徴です。
リボ払いを選択したら、毎月毎月、リボ残高がゼロになるまで「設定した金額+手数料」を支払い続けることになります。
≫リボ払いで元金が減らないのは元利定額と元金定額どっち?残高スライド方式も一緒に解説!
PayPayカードのリボ払いをシミュレーション|知らずに続けるのはNG
例えば、50,000円分をすべてリボ払いにして、毎月3,000円ずつ返済すると手数料の合計は次のようになります。
回数 | 月額返済額 | 元金部分 | 手数料 | 返済後残高 |
1 | 3,750 | 3,000 | 750 | 47,000 |
2 | 3,705 | 3,000 | 705 | 44,000 |
3 | 3,660 | 3,000 | 660 | 41,000 |
~~~ | ~~~ | ~~~ | ~~~ | ~~~ |
15 | 3,120 | 3,000 | 120 | 5,000 |
16 | 3,075 | 3,000 | 75 | 2,000 |
17 | 2,030 | 2,000 | 30 | 0 |
合計 | 56,630 | 50,000 | 6,630 | – |
5万円分をリボ払いすると返済まで17ヶ月もかかってしまいます。手数料の合計は6,630円です。ただし、これは1度だけリボ払いにしたときのシミュレーションです。

PayPayカードのリボ払いに気づかず続けてしまうとどうなる?
PayPayカードには自動的にリボ払いなる「まるごとフラットリボ」と利用額の全額または一部を後からリボ払いに変更できる「これだけスキップリボ」の2種類があります。
自動的にリボ払いになっていると知らないまま続けてしまうとリボ残高が大きな額になってしまいます。
PayPayカードの前のYahoo!カードですが価格.comには
支払いが勝手にリボ払いになっており、気付いたのは1年以上経ってからでした。
気付いたきっかけは、利用可能額が上限に当たっているとの通知が出て、調べてみると支払い残額が90万以上…出典:価格.com
このようなレビューもありました。
しかも、知らなかったでは済まされません。再びPayPayカードの規約をチェックすると
本会員は、速やかに当該カードの利用明細の内容を確認するものとします。なお、当社が会員サイト上に表示した後1週間以内に本会員からの申出がない限り、利用明細の内容について承認されたものとします。
このようになっているのです。すでに承認しているので抗議をしても変わることはないでしょう。

≫リボ払いにした覚えがない!?知らないまま残高だけが増え続ける恐怖!
まとめ
PayPayカードでは規約を読む限りでは「勝手にリボ払いになる」ことはないと考えられます。原因はキャンペーンやリボ払いの案内で設定しまった可能性が高いです。後から気づいたとしても、規約を盾に跳ね返されてしまうでしょう。
申し込みをした後に支払い方法を会員メニューでチェックするようにしてください。また、毎月の利用明細のチェックも肝心です。
◎この記事が役立ったと思ったら、一緒に読んで欲しい記事3選
「リボ払いでちゃんと支払いしていたのにどうして?」って思いますよね。
実はこんな感じで、「クレジットカードの限度額=リボ払い可能枠」でないクレジットカードも存在します。
【ショッピング枠とリボ可能枠が違う例】
こんなクレジットカードでリボ払い可能枠を超えてしまうと、一括請求になってしまうんです。
もし、一括で支払いできないと、クレジットカード会社から督促が来たり、給与が差し押さえられたり最悪のケースも考えられます。
でも、ある救済の仕組みを使えば、一括請求を回避できる可能性があります。しかも、利息がなくなり、トータルの返済額が減ることもあるんです。
その具体的な方法がこちら
≫リボ払いを救済制度で減額した体験談【利息25万円をカットできた】
デメリットも分かるので、リスクを知ってから検討するのもありですよ。